山村留学で田舎暮らし

　一応3年間という契約の勤めを果たしたわけだから、「失敗」と表現するのはおかしいかもしれない。だけど、自分達の中では、完全な「失敗」と思っている。それは「定住する」という最大の目的が果たせなかったからだ。

　今後の人たちのために、私達家族の山村留学の反省をしておこうと思う。今日はその第1回目
・軍資金
　100万は用意していたい。私達家族は、病人を東京に置いてきた為、軍資金はこちらに来た段階で４０万ほどしか持ち合わせていなかった。しかも、前年度の収入が高かったため、次の年の税金にびっくりして保険を解約せざるを得なかった。さらに免許を持っていなかったことと、車を買わなければならなかったことが重なり、家計は火の車。この点は東京近辺の人で、仕事をやめて田舎に来ようとする人は注意されたし。
　100万という額は、あくまで他の出費がないことが条件。生活費は本当に安く済む。ただし、都会にいるときと同じような生活では余計に経費はかさむので注意が必要。なお、この条件は看護師の資格やＯＴ，ＰＴなどの医療系の有資格者は除外する。これらの有資格者は、即日仕事が決まるのが約束されているようなものだからだ。
　私が全力で仕事探しをした時にどれも三ヶ月かかり、仕事始めの四ヶ月目は給料がないから、25万×四ヶ月という計算がこの100万という額の根拠だ。もちろん、なりふりかまわずどこでも勤めるというのであれば話は別だが、それじゃ、当たり前だが定住なんて出来ないだろう。ちなみに、引越し費用は東京－浜頓別で45万。参考にされたし。家財を全部処分して、現地で再構築するのも手。

　軍資金は多ければ多いほどいいかと思うが、それじゃ、保険つきの冒険だから、仕事探しに身も入らないと思う。ただし、仕事は本当にない。ここまで田舎だからそうなのか分からないが、職安に自分にあったものが載る可能性はほとんどないものと覚悟されたし。


～次回は仕事と給料、それと生活費について。
　

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