山村留学で田舎暮らし

自然界に「無駄」はないと、今日思った。

　これから田舎暮らしをしようと思っている人は、必ず山村留学を利用するべきだと思う。地域に早く順応できるし、短い期間だが補助金も出る。その間に生計を立て直せばいいからだ。
　失業率５％時代の今日このごろ、都会では生活に困っている人はたくさんいる。プライドを捨てて、したくない仕事をするよりは、もし学童がいるのなら田舎を目指したらどうだろう。そんなことをふと思った。
　たとえばシングルマザー。別れた旦那からは慰謝料も取れなくて、子育てに四苦八苦。だったら酪農しに北海道へおいでよ。酪農家は後継者と嫁さん不足だから、きっと喜ばれるよ？
　リストラにあった人。同じ職で仕事しようと思ったら、給料が半額、なんて当たり前。じゃ、思い切って免許持って田舎へおいで？手取り１５万円で十分やっていけるから。
　そりゃいいことばかりじゃないけど、子供の教育環境は抜群にいいし、都会で疲れた体を癒すのにもぴったり。なにより、田舎には悪人がいないから（＾＾；
　

　今朝、道端でモグラを見つけた。最初、毛虫かと思ったけど、動きが早い。一度バイクで通り過ぎたのだが、戻って確かめたら、それは小さなモグラだった。轢かなくてよかった。
　しかし、地上に出てきたモグラは長く生きられないという。モグラは体力を維持するために、何分かに一匹の割合で虫を食べなければならないと、どこかの雑誌で読んだ。だからこのモグラの子も、もう地下にもぐる体力がないのだ。
　私はせめてもと思い、この子を拾い上げ、一番近い畑まで連れて行ってあげたが、鼻をくんくんさせるばかりで、ちっとももぐろうとしない。自分の運命を知っているのだろうか、とも思った。
　私は遅刻しそうだったので、バイクにまたがり発進しようとした。その瞬間に、そのモグラの子はモズにさらわれていってしまった。

　弱肉強食の法則を崩している人間の罪について、すこし考えてみた。
　
　　

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