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2006年03月20日

病巣

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 余暇、趣味、というものは、基本的に精神的にも肉体的にもゆとりがある人に存在するものだ。

 私の現場では、命のやり取りが日常茶飯事である。ただ転倒しただけでも、あたりどころが悪ければ致命的な事故になるし、この間は気がついたらポリデントを2個半食べた輩もいた。当然、事故死すれば、当施設は大打撃を受けるが、現状では運良くそういった事故はまだ起こっていない。

 運。。

 これでいいのだろうか?と痛切に思う。

 今日、痛ましい事件を知った。老老介護で、親を焼死させた事件だ。
 火をつけたのはベテランの介護士だそうだ。職場でも評判の優秀な介護士だったみたい。当たり前だが、こんなことは起きてはならないことだけれども、私はあえて言いたい。

 「許す」、と。

 多分、非難を受けるだろう。殺人は殺人だし、日本は法治国家だ。けれど、たった三日しかいないこの職場で、私は教育以上にメスをいれないとならない日本の癌を見た気がしている。それくらい介護の現場は修羅場だ。

 私のblogは、私の経営母体の幹部が見ていることを私は知っている。時には上層部を批評批判もするだろうが、私は介護現場の現状を、時間の許す限り正直に発信したいと思っている。まぁ、経営者は肝っ玉の大きな人だから、私のことなんか気にしてないと思うが、それでも言いたいことが現場には山ほどあるのだ。その原因の根本がどこにあるのかはっきりしてるので、ゆっくり書いていこうと思っている。ただ、一言でいえば、「経営母体も現場も、これ以上にないくらい頑張っている」ということだ。では、病巣はどこにあるのだろう?

<続く

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Posted by t@sora at 20:00│Comments(2)仕事
この記事へのコメント
人間ですから間違いは必ずあります。間違いがあるから複数の意見・知恵を借りて事に当たります。ミスは少なくなるけど0にはならない。問題が起こった時、どう対応するか。これに尽きると思います。担当責任者の人としての真摯な態度なのでしょうね多分。
Posted by 北の旅烏 at 2006年03月21日 16:23
夜勤の介護士の神経の消耗は、ちょっと他の仕事にはない種類のものです。同じ命でも、これが赤ちゃんならせいぜい泣くくらいなもの。お年よりは元気だった頃と錯覚し、動き回る。大変ですね。私にできるかな、と思います。
Posted by ayappi at 2006年03月21日 22:31
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