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2006年12月09日

微力

微力

 雪が舞っている。桜の木を蹴飛ばしたときの桜吹雪のような雪がひらひらと舞っている。。静かだが、微量でも体積も質量もある雪は、森羅万象の理どおり、上から下へ、高いところから低いところへ、地上にゆっくりと舞い降りてくる。多分、寒くなければ小雨なのだろうか。ふわふわと静かな雪が舞っている一日だった。 見つめていてもきりがない。本格的な冬を私は実感した。
 
 私は、今何をしているのだろうと思った。都会の喧騒や忙しさから逃げてきた、という大義名分はそろそろ通じなくなってきている。かといって、また何か創造的な世界に携わるのはもうこりごり。悪意、敵意をもって奪われたものは、また悪意、敵意によって奪われていくものだ。何もしなければ何の摩擦も生まれない。
 酪農をしたかった、という夢は絶たれた。自己資金がなければ農業さえ出来ないのは当たり前。酪農ヘルパーも考えたが、10万ちょっとの収入で子供を育てていくのは無理がある。私一人だけなら何とかなるかもしれないが。
 人と接する仕事はもう無理だと思っていたのに、しょっぱなから観光業、続いて福祉施設とくると、もう逃げられないのかもしれない。この敷かれたレールに乗り続けるのが運命ならば、それもまたよしと、最近では思っている。
 手柄だとか功名心だとかいうものに何の興味もなかったが、世の中それに固執している人のなんと多いことか。利害?損得?はいはい、って感じ。
 そんな中、懲りてないのか、町の福祉施設全部に声をかけて飲み会を設定した。お互いが競合施設でもあるのだが、横のつながりが今一切ない状況では、いくらたくさんの福祉施設があろうとも、福祉にやさしい町とはとても思えないと感じたからだ。最初は少人数でもかまわない。ともかく何か始めたかったのだ。偉い人は給料だけ払ってくれればいい。福祉だって教育だって、大変なのは現場。そこの風通しが少しでも良くなればと思う。

 雪が舞っている。桜の木を蹴飛ばしたときの桜吹雪のような雪がひらひらと舞っている。この雪が消える頃には、私自身もなにか変わっているかもしれない。

 

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Posted by t@sora at 10:23│Comments(2)
この記事へのコメント
ayyapiさんはじっとしているタイプじゃないと、お見受けしてます。
微力ながらも尽力、それが草の根になって連鎖していき強力になりますよ。
だって無欲ほど強いものはないですからね。
Posted by edosin at 2006年12月12日 10:06
 無欲、は当たってますね。仕事を認めてもらいたいという気持ちはあっても、年収1千万目指すぞ!とかいう意気込みは全くないです。畑が出来て、少しドライブが出来て、ネットが出来ればOKです。
 この町は、何もないから移住の地に選びましたが、現地に来てみると、とんでもなく価値のあるものがごろごろと転がっています。その事をちょっと証明したいという気持ちは大分ありますね。。
Posted by 職場からの○yappi at 2006年12月13日 17:14
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