山村留学で田舎暮らし

　これからの日本を担う子供たちの教育も大切なのは良く分るが、これまでの日本を創ってきた老人たちの介護も同じよう大切に考えて欲しい。

　施設の看護婦不足が、致命的ダメージになりつつある。モノあまりの都会に住んでいる人には、「あぁ、そうなの？大変だね」くらいの話にしか聞こえないかも知れない。けれども、本来ケアマネであるはずの人に、夜勤を手伝ってもらわないと現場が回らない状態がもう1年も続いている。いい加減、いくら優秀な看護婦が揃っているとはいえ、ストレスは限界。かといって、ケアのレベルを落とすわけには行かない。世の中にはひどい施設もあるように聞くが、うちの職員は、プライドにかけてケアのレベルが下がることをよしとしない。今日もちょっとしたことで主任を泣かせてしまった。本来こんなことでメソメソするはずのない人なのだが、つもり積もったものがあるのだ。私はただ黙って話を聞いているしかなかった。介護職員は、隣町や役場の力を借りて解消しつつあるが、利用者さんが増えたのに、現在看護婦が補充できていない。これはある意味私の責任でもある。
　ハローワークは募集しっぱなし。手ごたえゼロ。私が着任してからも問い合わせは皆無。ビラ配り作戦も、もう何度空振りしただろうか。宣伝費だけで一人分の給料が消えていくのは、自分の無能を証明しているようで、腹立たしくって仕方がない。
　ネットの転職サイトも、成功報酬があって、今の私の権限では利用できない。だから毎日、「看護婦」、「田舎暮らし」、「北海道」というような単語を組み合わせてググッて、個人のブログを探しては声をかけているのだが、私にはナンパの才能がないらしく、話が進んだことはいまだかつてない（＾＾；さて、どうしたものか。。

　都会から順に埋まっていく看護婦。もし、あなたが医療、福祉に興味があってこの職業に就こうと思ったなら聞いて欲しい。今、あなたを必要としているのは地方だ。切実に「地方」だ。

　

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