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2007年03月06日

地域とはなんだ?

地域とはなんだ?

 争いごとはもう嫌だし、怒ることも辞めた。難しいことは深く考えないように勤めてきたが、どうしてもわからないことが起きた。

 地域の新一年生が、娘の小学校へは入らず、10キロ離れた浜頓別の小学校へ通うことになったのだ。

 は?

 私たちは、山村の魅力に誘われ、地域活動の一環として取り組まれている「山村留学」というシステムを利用してこの地域に来た。しかし、地域のある家庭では、子供はよそのちょっと大きな学校へ通わせるという。これは一体何が起きているのだろう?
 私がこの地に来たとき、「同級生に女の子が2人いますよ。2年後には地域の女の子が入学してきますよ」という台詞に誘われてこの地に来た。まぁ、他の二人は山村だからいずれ帰るだろうとは思っていた。けれど、2年後には地域の女の子が入ってくると聞いたので、まぁいいだろうと安心していたのだ。ところがその子は地域の小学校には入学してこないという。
 いろんなことを深く深く考えてみたけど、深く深く考えることをずいぶん放棄してきていたので、答えは結局わからなかった。今、一体何が起きているんだい?


 地域の子供が通わない学校って何だろう?

 そんな地域で行われている山村留学って何だろう?


 私が小学校の教員だったら、恥ずかしくって情けなくって、柱に頭を打ち付けて血だらけになって猛省するだろう。案の定、学校の先生に会いに行ったら、もうすでに泣いていた。話も出来ないほど泣いていた。「全て否定された」って。
 
 だから名誉のために言おうと思う。私は初めて口にするが、私の娘は全校生徒8名の、下頓別小学校というところに通っている。そして、この学校の先生たちの教育は、他のどの学校にも絶対に負けないほど高度なものだと信じている。絶対にだ。
 これは親ばかで言っているわけではない。私がもと教員だったから言えるのだ。ただ、残念ながら、この学校がどれほどすばらしい教育をしているかを、他の家庭の親は理解していない。これを当たり前だと思っているのだ。
 学芸会の劇は、私はある意味奇跡だと思っている。学年もばらばらなのに、全員を主人公にした劇を指導できるのは、これはもう本当に難しいことだ。しかも配役とかオリジナルだし。少なくても私には出来ない。私の部活動指導の経験で、この劇をこの子供たちにやらせるくらいなら、創部1年目の野球部を甲子園に出させるほうが、はるかに簡単だ。嘘だと思うなら、来年、この劇を見に来て欲しい。それほどのすごいことをこの学校の教員たちはやっている。

 だからだから残念で仕方ない。私の思いはどこにぶつけたらいいのだろう?許可した教育委員会?町長?地域?その家庭?

 一体今何が起きてるんだい?誰か答えてくれ(><

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Posted by t@sora at 20:23│Comments(8)
この記事へのコメント
お晩です。

まぁ、田舎で生活してるけれど、親とすれば子供は大きな学校でって所ですか・・・。

本当は、人数が少ない方が先生の目が行き届いて良い教育が出来ると思うのですが
親としたら、大きい学校が良い学校なのでしょうね。

今は落ち付きましたが、かつては都市部でも『越境入学』が問題になってました。

大人の世界で言えば、『大きな会社が、良い会社』と思っている人も多いですし
本当は、『その会社が、どんな事をしているか』が大切なんですが・・・、

そこまで考える人が減って来たのでしょう。

一番かわいそうなのは、バス通学になるのか自家用車の送り迎えになるのかは分かりませんが
登下校時の、友達との楽しい時間を奪われた子供でしょう。


ブログを拝見していると、このところナンカ色々ある様ですが
私が勤めている会社も、このところ理不尽な事を考えている様で
『定年まで居れるのかな?』という感じです。

当然の事ですが、世の中全てが自分の思う通りにはなりません。
『肩の力を抜く事も必要かもしれない。』と、考えると
この頃、腹も立たなくなって来ました。

まぁ、この問題は都会だ、田舎だという地域は関係無く
日本人の物の考え方(価値観)が変わって来たのじゃないのかな?
と、思います。
Posted by AO at 2007年03月07日 00:02
その地元の小学生の両親も、生徒数の少ない小学校に通い、そこで少人数の学校の不利な部分を経験したのかもしれません。それで、子供には違う環境で・・と考えたのかもしれません。

一クラス40人近くで小学校を過ごした自分と息子の経験からすると、先生と生徒の比率が少ない山村留学は、先生の目が届くところや、地元の学校なら近所の子供達といつでも遊べるところが、私には大きな魅力ですが、そう見えない人もいるのでしょう。
特に、息子の友達の家に行くのに、車を出して送迎しなければならない現在の状況は、国の違いと思いながらも、子供時代に経験する大事な部分が息子の人生から抜けている気がして、わけのわからない焦りを感じるのです。それも、山村留学をする一つの目的なのです。

多くの親は、自分の経験から、自分の子供には良い環境を選んで行くと思います。その良い環境というのは、親が思うものであって、周りが思うのとは一致しない事があるんだと思います。
Posted by ちびた母 at 2007年03月07日 01:38
 遂にそんなことが起きてしまいましたか。
 もしも、私が先日、I田さんやH瀬さん達とお会いしていなかったら『じゃあ、こっちへおいでよ』と気軽に声をかけてしまうかもしれません。
 I田さんやH瀬さんが、あなたのチカラを必要としているのを知っているから、簡単にはお誘いできません。
 
 にしても...
 
 地元の子が山村留学生をまたいで大きな学校へ行くという事実。切ないですね。
 その子の親の気持ちもわからないでもない。でも、それは間違った選択でしょう。子供のためにも地域のためにも。
 そして、それを許してしまった地域。立ち直れるのだろうか?
 
 山村留学をやっているからと言って、もともと地域にいる子供は絶対に地域の学校にと縛ることは出来ないでしょう。それは自由だと思う。
 だけど、じゃあどうして山村留学なんてはじめたの?
 地域の総意ではないの?
 
 北海道内、他の多くの地域でも一部の人達だけで盛り上がっているところが少なくありません。
 実は私達の地域でもそうです。全員が山村留学を理解しているわけではありません。
 
 私達はそれを予想していました。だから、1号目である我々家族はバカになりきりました(もともとバカですけどね)。どこにでも参加して。何でも引き受けてみて...
 そして、山村留学ってこんなバカがくるのか。ちょっと面白いなぁという印象をもってもらった。
 それでもまだ、十分には理解されていない。時間のかかる仕事になりそうです。
 
 なんで、そんな面倒くさいことをしているかというと、とても温かくしてれる地域の人が多くいる(ほとんどかもしれない)ということ。と、山村留学という制度自体はもっともっと広げていかなければならないものだと気付いたからです。
 
 どうして大きな学校に行かせたいの? 良い高校、良い大学に行かせたいから?
 どうして良い高校、良い大学に行かせたいの? 良い会社に行かせたいから?
 どうして良い会社に行かせたいの? いっぱいお金がほしいから?
 どうしていっぱいお金がほしいの?
 お金を払わないと何も出来ない人に育ててしまうからでしょ!
 
 そもそも良い高校とか会社って何なの?
 メディアを通じて街にだまされてるんじゃない?
 
 田舎の人達は、もっと自分たちの足下を見つめて、そこに自信をもってもらいたい。
 
 数年経てば、都会から田舎にどんどん人が流入してくる。間違いなくそういう時代が来る。
 もうちょっとの辛抱です。
Posted by のま at 2007年03月07日 08:41
初めて発言します。ずっと応援してた、一住民です。
ごめんさい、としか言えません。
本当にごめんなさい。この町を嫌いにならないで下さい。
Posted by 匿名希望 at 2007年03月07日 09:19
「親の考え方」ですよね
どれだけ地元の学校の素晴らしさを話しても、視点が違ってしまうと何を話しても通じない。

先生には自分を責めるのはやめて欲しいですね。
誰も悪くないんですから。

都会では逆です、地元の中学校は崩壊していて越境入学してます。
Posted by edosin at 2007年03月07日 10:16
「全て否定された・・・」。

このコメントに今の現状が見てとれますね。悲しいことですが。
私が口を挟める筋合いでは無いのですが、切なくなりますね。
地元の人々の熱意がこと当事者になると、やはり否認になる。
でもこれって責められるのかな?自分だったらどうすだろうか。
やはり答えはまだ見つかりません。
過疎化対策のための山村留学には、無理があるのでしょうか。
Posted by キタドリ at 2007年03月09日 13:48
流れ者です。始めまして。

学校を減らしたい教育委員会にとって見たら、そういう判断はするでしょう。
それにしても、全校生徒8名!ちょっと信じられません!!そんな中の一人って、とっても大切。しかも女の子!
でも思うんですよ。その家族がayappiさんや地域と決別する覚悟を持たせたのは誰なんでしょう?
Posted by sora at 2007年03月09日 16:57
 みなさんいらっしゃい。
 旭川に出張が何度かあって、返事できませんでした。個人的なごたごたもあって・・・。

 レアな話題だからレスは少ないと思ってましたが(笑)。
私は東京の学校で、全校生徒が50人→20人→・・・という経験をしたことがありました。生徒数が減ると、教員数が減ります。教員数が30人から1人減るのと、5人から1人減るのとでは全然世界が違います。やれることも圧倒的に減るし、普通レベルの創意工夫だけじゃ、学校がまわせなくなるのです。1人の重さがすごいんですよ。

 田舎では、子供も大人も全員主人公。だれも手抜きできないし、集団の中に隠れることも出来ない。1人1人がとっても重い存在なのです。私はそれを望んでこの地域に来ましたが、こういったマイナスもあったんですね。だけど思うんです。

 私はどこを反省すればいいの?
Posted by ayappi at 2007年03月10日 10:35
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