山村留学で田舎暮らし

　母が脳梗塞で倒れたと言う知らせから、一週間が経過したが、その後何の連絡も無い。

　脳梗塞という病気は本当に厄介だ。一度あたると、近い将来にまたあたる可能性が非常に高いからだ。大体は高血圧が原因だけど、酒も煙草も駄目、肉類や脂っこいものも駄目、なんて言われると、逆ギレして、「そんな生活耐えられない！そんな我慢してちょっと寿命が延びるくらいなら、好きなことして死にたい！」と思う人も多い。多分、うちの母親もその一人だろう。

　人生はその人のものだ。

　「人生」という言葉で、最近気になったニュースがある。一つは加護喫煙事件。もう一つは放火ブログ事件。
　加護についてはなんの感情も無い。悪いことをしたのだろうな、とは思う。自分が見られているという自覚、アイドルで憧れの存在であると言う自覚が足りなかったのだろう。しかしだ。
　SMAPの誰かさんは、結構な暴力事件を起こしたが、今では芸能界復帰を当たり前のようにしている。どこぞのミュージシャンは、いけない薬で逮捕されたりしているけど、今でもヒット曲を連発している。最近では、映画の様なキスシーンをフォーカスされた不倫騒動のニュースキャスターが、それを売りにTVに戻ってきている。

　あっちは良くって、こっちは悪いのか？未成年だから？馬鹿いっちゃいけないよ。未成年者の責任は親でしょ？もっというなら薬は犯罪だよ？
　で、この事件で私が思うのはもっと別のこと。それは加護を追いかけまわして、スキャンダラスな出来事を虎視淡々とねらっていた人間がいると言うこと。いくら仕事とはいえ、その執拗さはある意味犯罪的だと思う。瘴気を感じる。そういった人の弱い部分につけこむことを生業として成立させている社会にも根源があるかも知れない。

　放火で懲役10年だそうだ。「人生終わった」っていうけど、私ならその服役期間を自分の反省とトレーニング期間と思いたい。刑務所で資格が取れるかどうか分からないけど、出来ることは沢山あると思う。出所後の人生の方がはるかに長いことに早く気がついて欲しいな。迷惑をかけた人への償いは、まずそこから始まるのではないだろうかと私は思う。


　私は…私が迷惑をかけた人たちへの償いは、一生かけても終わらないだろう。春は来なくてもいい。ずっと冬でかまわない。ただ生きていられること、このかけがえのないことに感謝している。

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