田舎暮らしに求めるもの
もともと超マイナーなテーマのページなのに、よりいっそう別のマイナーな話題が続いていて、ちょっと軌道修正をと思っている。このページは、田舎暮らしに果敢にチャレンジした家族の記録なはずだ。話題は田舎暮らしが中心でなければならない。
ところで田舎を目指す、ということはどういうことだろうか?
人それぞれ、田舎に住もうと思う理由は違う。理由は違うが、求めるものは同じ。大自然だ。では人は大自然に何を期待するか?
都会に住んでいると、その忙しさから自分が息をしていることさえも忘れてしまう。心臓が脈打っていることさえも忘れてしまう。ありとあらゆるものが手に入り、物の価値が分からなくなってしまう。友人も、失えばまた作ればいいし、恋人だって月単位のペースで変わる若者もいる。誰も美しい空を見上げない。みな、下を向いて歩いている。だから都会には空がない。都会には、いろいろなものが溢れているのに何もないのだ。では、逆に考えたらどうだろう。
田舎は、何にもないからいっぱいある。
でも、田舎に来て効果があるのは都会に長くいた人だけ。都会の毒素に長くあてられた人が田舎に来て、初めて田舎のよさが機能する。だから田舎の現地の人は「こんな田舎にまぁよく来るネェ」という感想しか持たない。
「こんな何にもないところへよく来たネェ」といわれる度に、私は「何にもないから来たんです」と答えている。
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