滑る

　暖かい日が続いている。

　雪がとけ、家の前の地面が覗き始めた。温度計は３度を示している。おかげで我が家のストーブはずっと沈黙したままだ（笑）。
　このまま数日したら、雪はきれいさっぱりなくなってしまうんじゃないかな。それはそれでうれしいことなんだけどもね。
　けれどもこの暖かさのおかげで、車の運転は非常に厳しいものがある。滑るの何の。ハンドルはこっち向いてるのに、車体はあっちゃ向いてるのよ（＾＾；　ＡＢＳなんてあるだけ邪魔。あったほうが危ないくらい（笑）。信号で、随分前にブレーキを踏んでも、前の車に迫ること迫ること。今日は数センチまで近づいてしまった。まさにテール・ツー・ノーズ。
　でも、北海道の人はたくましいなと思うのは、こんなコンディションの中、爺さんが自転車に乗ってるんだよね。危ないったらありゃしない。
　で、怪しい商店の奥さんにこのこと話したら、なんも危ないことないという。「わたしも乗るよ？」って。滑って危ないでしょう、って言ったんだけど、「いやね、滑りながらうまく乗るのよ。滑らないようにするから転ぶんだからさ」っていう。

　深い。