山村留学で田舎暮らし

幸せ中毒

　「自由」、「平等」と言うことの履き違え。

　人は生まれながらにして平等であり・・・、というよなことは、実際にはありえない。それは理想論であって、究極的には兄弟だって平等とはいえない。たしかに「そうあって欲しい」という願いはあるが、現実には叶えられない願いかもしれない。
　私は授業のとき、「お前らは、日本の、東京の、しかも２３区に生まれてきただけで、世界規模でみたらかなりラッキーな身分なんだよ？」といういことを、口をすっぱくして言っていた。もし、生まれたところがアフガンやガンボジアやイランだったりしたら、「今日」という日を生き延びることさえ心配しなければならないんだよ？とも言っていた。
「だからな、お前らがむしゃくしゃするからって薬物に走ったり、親が離婚したからっていってぐれてみたり、なんてことはバカ丸出し。ちょっといじめられると登校拒否してみたり、それで親や周りがおろおろするのを楽しんだり、なんて行為は、俺にしてみたら時間の無駄。っていうか、人生は競争だぜ？ぐれたり登校拒否したりするのは勝手だけど、ライバルは笑ってお前のことを見てると思うぞ？」
とか、大人気なく言ってしまう。まぁ、親からの苦情は当然来るけどね（＾＾；

　日本という民主主義国家に補償されているのは、「競争することの自由」であって、生まれながらにして平等とかでは、決してそうでない。何がいいたいかというと、世の中の教育職にいる人に期待するのは、その子供の競争力、例えるなら「生きていく力」を見つけさせて欲しいということだ。親はいつまでも側にいないもの。

　ビルゲイツの「子供には金銭的財産を残さない」、というこのあいだのセリフに、私は感動してちょっと考えてしまった。親が子供に残す財産は何か？ということにだ。

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