山村留学で田舎暮らし

　惰眠をむさぼる。ぐうたらしてみたい日も時にはあるさ。
　
　午後になって、昔ならしたシンセサイザーを触ってみた。PCM音源の伝説的に古い型だが、私には愛着のあるシンセだ。何台もあったシンセだが、引越しのとき「これだけは」と思い、北海道まで持ってきたものだ。他の高機能のシンセは全部処分してしまった。現在ではサンプラー付きなんて当たり前となってしまったこの業界で、私も例外なく埋もれていくのだろう。
　このシンセには、打ち込んだコードをパターンが対応してくれると言う便利な機能がある。思いついたコード進行をシンセが勝手に演奏してくれるから、私はそれをボーっと聞きながら、湧いてきたイメージでアコギを弾くだけだ。１６トラックしかないシーケンサーが付いているが、私にはこれで十分。ドラムとパットストリングス、ピアノとカッティングリズムギターくらいあれば、私はお腹いっぱいだからだ。
　いつの間にか時間が経つのも忘れて作曲を楽しんでしまった。気分はダークでブルージーなのだが、出来上がった曲はsus4を多用した明るい曲になってしまった。ブルーノートよ、どこにいってしまったんだい？って感じ。

　田舎暮らしをしていると、不思議と昔を思い出すことが多いが、だからといって後ろ向きになることはない。「これ以上下はない」という思いも手伝ってか、かなり前向きになれる。
　そんな中、やっぱり楽しいのは畑作業だ。私の約１４０億の脳細胞にもまだまだ知識を詰められる所があったことに、当の本人が一番驚いている。
　現在順調なのはほうれん草と水菜。ラーメンの具にぴったりで、特に水菜のシャキシャキ感は絶対病み付きになるよ？東京にいた頃は、全くといって買ったことのなかった水菜だが、今は一番のお気に入りになってしまった。
　相変わらずのアクシデントと言えば、芽が出てきたけど、なにまいたか忘れてしまったこと（＾＾；もう少し大きくなるまで周りには黙っていよう。

　さて、今日は町のお祭りで、娘は子供相撲に出たといっていた。私は仕事で見れなかったが、地元の女子中学生がセクシーな格好で土俵にあがって、周りの男性陣をドキドキさせていたという。

　ちぇ。

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