山村留学で田舎暮らし

　娘をよく砂金公園で放し飼いにするのだが、この間変なことがあった

　変なこと、といっても、変質者が出たとか、そういう「変なこと」ではない。同じような年齢の子供がいなかったはずなのに、「お友達が出来た」と私に言ったのだ。最初私は気にも留めていなかったのだが、この間、確実に「変だ」と思った事があったのだ。
　私は前夜から続く雨で、川の状態が悪くなっているだろうから、ちょっと助けにいってやろう、と思っていた。案の定、砂金公園についてみると、川が氾濫している。これを整備するには、小一時間はかかるだろうという感じだった。私は例のごとく娘を放し飼いにして川に入ったのだった。
　その日は特に娘の所在に注意していたのだが、気がつくと姿が見えない。まぁ、姿が見えないからと言って、川に落ちておぼれるというのはちょっとありえない川なので、そんなに気にしてなかったのだが、上流の方で遊んでいるなら、熊と出くわす可能性はゼロではない。私は手を休めて娘を探してみることにした。
　砂金公園の周りは農家だけである。娘の背丈ほどの牧草がいい隠れ蓑になっているようで、さすがの私も探しきれないでいた。すると川の向こう岸の草むらに一人遊びをしている娘が目に入った。確かさっきまではそこにはいなかったはずなのだが。
　「こら！どうやってそっちにいったんだ！」と私は怒鳴った。すると娘はびっくりして顔を上げて、顔をきょろきょろして「はてな？」と言う感じで首を傾げるばかりなのだ。私なら胴付きを履いていたので、向こう岸に行くことは簡単だ。しかし子供には雨で増水しているウソタン川を渡るのは至難の業だ。そして娘は何故か濡れていない。

　（？？；

　とりあえず、娘をおんぶしてこちらに渡してから、何があったかを問いただしてみたのだが、娘も、「みうちゃん」と遊んでいたのだと言うだけで、後の話が要領を得ない。それでも話をまとめると、次のことが分った。
・みうちゃんはお友達。
・みうちゃんと遊んでいたら知らない間にここにいた。
・みうちゃんはどこの森にもいる。
・みうちゃんは小さいけど大人。
・みうちゃんは葉っぱの下に隠れている

　（＾＾；

　もう、娘を砂金公園に連れて行くのはやめたほうがいいのかなあ（汗）？


　

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