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2007年12月10日

学校と徴兵制

学校と徴兵制

 宮崎県の東国原知事が、「個人的には徴兵制は必要だと思っている」と発言したことに抗議が殺到し、知事が謝罪した。

 あほらし。

 私は東国原知事のファンでもないし、アンチ・ファンでもない。中立な立場でちょっと話したい。
 彼は、「日本は軍事国家を目指すべきだ」とか、「核を持てばいい」だとか、「アメリカに変わって世界の警察になろう」とか、そんな類の話をしたわけではない。現代の若者のモラルハザードを改善するためには、徴兵制のような厳しい訓練を通して、秩序だとか、集団生活の大切さだとか、法を守るとか、そういった家庭や学校ではもう出来なくなってしまっている「しつけ」の部分の機能もった場所が必要だと言っているだけだ。それを読み取れないで、ただ短絡的に、「不謹慎な発言だ」と抗議する方のリテラシー能力の欠如の方が大問題。ある意味致命的。
 現代社会では、モンスター・ペアレントが大問題になってきている。私も痛い思いをしたくちだ。
 モンスター・ペアレント、とは、「学校に対して自己中心的で理不尽な要求を繰り返す保護者」のことを言う。たとえばちょっと前、走るのが遅い子供の母親が運動会の徒競走をやめるように学校へ圧力をかけ、実際に幼稚園や小学校でそれらの競争種目が排除される時期があった。理由は「遅いものは遅い。どんなに頑張ったって急には早くならない。ならば公衆の面前で、その無様さをさらけ出す必要がどこにあるのか?」というもの。
 笑止。
 その理論でいうならば、勉強だって同じはず。美術だってそう。学芸会だって演劇が下手な奴は石とか木の役だ。私は「石2」だった。もちろん石だからセリフはない。
 ではなぜこういった機会が学校にはあるのか?それは、大きく二つの面がある。
 一つは、苦手なものにも逃げ出さないで向き合うことの大切さを教えるため。
 もう一つはアイデンティティの確立。自分は何に適しているのか、どんな分野に向いているのかを理解するため。
 こういったモンスター・ペアレントと向き合っていると、「私は彼らの教育までしなければならないのか!」といった挫折感をよく感じたものだ。

 私は東国原知事の発言は、「学校が教育ではなくサービス業になってしまっている。学校が昔の力を取り戻せないのなら、たとえば『徴兵制』のような集団生活を通して、社会の秩序やルールを守ることの大切さを学ぶ場所があってもいいのではないか?」と読んだ。言葉の選択として「軍事容認」に見られても仕方がないが、決してそんなことを言っているわけではない。

 第一私だって徴兵制は反対だ。

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この記事へのコメント
友達の幼稚園の学芸会。
桃太郎で大きな桃を割ったら、園児全員が桃太郎の格好で出てきたそうです(笑)
皆が主役…
微妙…
Posted by マリ at 2007年12月10日 11:32
 それはそれで笑える。

 あれ?笑うところではない(笑)?

 それにしても札幌は雪がなかったね。同じ北海道なのに、異国のムードを感じたよ(^^; まぁ、高いビル群のせいもあったけど。。
Posted by ayappi at 2007年12月10日 11:52
こんにちわ

ご招待有難うございます。よろしくお願いします。

夕べは、あの後目がさえて1時ころまで起きてました。
今日は眠いです。
Posted by MASTER at 2007年12月10日 12:45
 ん?どうして目が覚めたのかな?そんな刺激的な話をした覚えがありませんが(^^;

 NPO法人化は、意外とうまくいきそうです。是非力を貸してくださいねm(_ _)m
Posted by ayappi at 2007年12月10日 20:13
東国原知事の言いたかったことを理解したうえでの、賛成です。
「ダメでもともと。言うだけでも、言わなきゃ損!」みたいな考え方の親が多いこと!多いこと!
私が子どものころは、親が先生に「先生の言うことを聞かなかったら、ビシビシやって下さい!」と言っていたものです。
「先生に怒られた」なんて、家で言った日には、「何をした?」「どんな悪いことをした?」と、墓穴を掘ったものです。
1等になりたいからこそ、みんな努力したものです。
自分が1等になれることを見つけようと必死になったものです。

ああ・・・これ以上書くと、デキの悪いコだったことをもっと暴露しそうなので・・・(^^;)
Posted by うさぎ at 2007年12月10日 23:21
 ね。
 私も学校で怒られたことなんて、口が裂けても言えませんでしたよ。そんなこと親に話したら、「なに!先生の手を煩わせるとは何事だ!」っていって飯抜き&物置小屋での朝でした。ひっぱたかれて赤くなったほっぺたは、「転んだ」って言ってごまかしました。本当のことを言ったら、赤さが100倍になってしまいますから。
Posted by ayappi at 2007年12月11日 08:52
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